Zoom RoomsのBYOD(Bring Your Own Device)モードは、Zoom Roomsシステムのカメラ、マイク、スピーカーなどのハードウェアを、ノートPCなどの別のデバイスで使用することができるモードです。
例えばZoom Roomsを周辺機器として使用して、ノートPCでMicrosoft Teamsなどのオンライン会議に参加したり、ノートPCでアプリケーションを使用して録画を行うことができます。 BYODモードを使用することで、お使いのZoom Roomsのカメラ、スピーカー、マイクを周辺機器として活用でき、快適なオンライン会議を開催できます。
Zoom RoomsのBYODモードの使い方をご説明します。
◆Zoom RoomsでBYOD モードを使用するための前提条件
- Zoom Roomsバージョン:5.17.0以降
- USB接続を備えたノートPCまたはその他のデバイス
- 次のいずれかのデバイス:
- Neat Zoom Roomsアプライアンス(Neat Frameは除く)*
- DTEN D7X 55インチアプライアンス
- Poly Zoom Roomsアプライアンス
- Yealink Zoom Roomsアプライアンス
- Logicool ZRアプライアンス*
- Crestron Windows Zoom RoomsのUC-MMX-30-Z、UC-BX-30-Z、UC-BX-31-Z、およびUC-CX-100-Zシステムは、Dell、Asus、およびLenovoのUC-Engineモデルを利用するため、最低でもUC-Engineファームウェアのバージョン1.11が必要
*LogicoolおよびNeatデバイスをBYODモードで使用すると、Zoom Roomsのステータスがオフラインになります。
それ以外のデバイスは、BYODモード時でもオンラインのままで、バックグラウンドでアプリケーションを実行したままとなります。
◆使用上の制限事項
BYODモード使用時は、以下の機能が非アクティブになります。
- ミーティングアラート
- Zoom Roomsデジタルサイネージ緊急通知
- ミーティングやZoom Phone着信
- ミーティングの自動開始
- ルームチェックイン通知
- 直接共有
- 近接検出
- デバイス操作時間
- 音声コマンド
◆Zoom RoomsでBYODモードを許可する方法(管理者設定)
※この機能はデフォルトで有効になっています。また、Mac版Zoom Roomsはサポートされていません。
Zoom Webポータルにサインインします。
ルーム管理 > Zoom Roomsの順にクリックします。
「アカウント設定」をクリックします。
アカウントプロフィールが表示されます。デバイス管理をクリックします。
「USB 接続経由で Zoom Rooms BYODを使用することをユーザーに許可する」を有効にします。
確認ダイアログの「有効にする」をクリックします。
アカウント内のすべてのユーザーがこの設定を変更できないようにするには、鍵アイコンをクリックし設定をロックします。
◆BYODモードの接続プロンプトを有効にする方法(管理者設定)
※この機能はデフォルトで有効に設定されています。
無効になっている場合またはデバイスを接続してもBYODのプロンプトが表示されない場合は、以下の手順を実行してください。また、Mac版Zoom Roomsはサポートされていません。
Zoom Webポータルにサインインします。
ルーム管理 > Zoom Roomsの順にクリックします。
「アカウント設定」をクリックします。
アカウントプロフィールが表示されます。デバイス管理をクリックします。「BYOD接続プロンプト」を有効にします。
確認ダイアログが表示された場合は「有効にする」をクリックします。
アカウント内のすべてのユーザーがこの設定を変更できないようにするには、鍵アイコンをクリックし設定をロックします。
※この設定をロックする前にUSB 接続経由で Zoom Rooms BYOD を使用することをユーザーに許可するを有効にしてロックしておく必要があります。
◆BYODモードを開始する方法(管理者設定)
・Neatデバイス
Neat デバイスのBYODモード
・Polyデバイス
- USBケーブルを使用してノートPCまたはその他のデバイスをZoom Rooms Polyアプライアンスに接続します。
- コントローラーまたはタッチディスプレイに、「BYODパススルーに切り替えますか?」と表示されます。
[切り替える] をタップします。
- PCからルームシステムのカメラ、マイク、スピーカーを使用できます。
これらのデバイスで使用する設定を変更するには、ルームコントローラーまたはタッチディスプレイを使用します。
- ルームシステムのハードウェアを使用してアクティビティを実行します。
- BYODモードを終了するには、コントローラーで [Zoom Roomsに切り替える] またはタッチディスプレイの[終了] をタップします。
またはUSBケーブルを取り外し、ルームシステムが自動的にZoom Roomsアプリケーション戻るまで待ちます。
・DTEN D7X
- USB-Cケーブルを使用してノートPCまたはその他のデバイスをDTEN D7Xに接続します。
- BYODモードまたは画面共有のどちらかを選択するプロンプトが表示されます。BYODモードで[開始]をタップします。
- タッチディスプレイに[In BYOD Mode]というメッセージが短時間表示されます。
- ルームシステムのカメラ、マイク、またはスピーカーを制御するには、ノートPCまたはその他のデバイスのインターフェースを使用するか、別のアプリケーション(例: Microsoft Teams)のインターフェイスを使用します。
- ルームシステムのハードウェアを使用して、アクティビティを実行します。
- BYODモードを終了するには、USB-Cケーブルを取り外し、ルームシステムが自動的にZoom Roomsアプリケーションに戻るまで待ちます。
ディスプレイに[BYOD モードを終了しました]というメッセージが短時間表示されます。
・Crestronデバイス
【USB-Aケーブルを使用する場合】
- USB-Aケーブルを使用してノートPCまたはその他のデバイスをCrestonデバイスに接続します。
- コントローラーまたはタッチディスプレイに「BYODパススルーに切り替えますか?」と表示されます。
コントローラーの [開始]またはタッチディスプレイの [切り替える]をタップします。
- ディスプレイに「BYODモード」というメッセージが短時間表示されます。
- ルームシステムのカメラ、マイク、スピーカーを制御するには、ノートPCまたはその他のデバイスのインターフェイスを使用するか、別のアプリケーション(例: Microsoft Teams)のインターフェイスを使用します。
- ルームシステムのハードウェアを使用して、アクティビティを実行します。
- BYOD モードを終了するには、USB-Aケーブルを取り外し、ルームシステムが自動的にZoom Roomsアプリケーションに戻るまで待ちます。ディスプレイに「BYOD モードを終了しました」というメッセージが短時間表示されます。
【USB-Cケーブルを使用する場合】
- USB-Cケーブルを使用してノートPCまたはその他のデバイスをCrestonデバイスに接続します。
- [BYOD モード] か [画面共有] のいずれかを選ぶメッセージが表示されます。
[BYOD モード] にある[開始] をタップします。
- ディスプレイに「BYOD モード」というメッセージがごく短時間表示されます。
- ルームシステムのカメラ、マイク、スピーカーを制御するには、ノートPCまたはその他のデバイスのインターフェイスを使用するか、別のアプリケーション(例: Microsoft Teams)のインターフェイスを使用します。
- ルームシステムのハードウェアを使用して、アクティビティを実行します。
- BYOD モードを終了するには、USB-C ケーブルを取り外し、ルームシステムが自動的にZoom Roomsアプリケーションに戻るまで待ちます。
ディスプレイに「BYOD モードを終了しました」というメッセージが短時間表示されます。